FIRE後 厚生年金加入を継続するのかしないのか

2025年6月に早期退職(FIRE)を予定しています。

退職後は独立してフリーランスとして少しだけ仕事をしていこうと

思っていますが、実施は無職・無収入の状態になることが予想されます。

 

幸い父親が1人会社を所有しているので、そちらの会社に形式的には所属

させてもらう予定としています。

 

退職時の年齢は51歳ですので、父の会社で厚生年金を加入し続けるのか、

厚生年金はやめてしまうのか、どちらが良いのか計算してみます。

 

前提としては収入面はほぼ期待できないため、支払い保険料、平均標準報酬額

は最低ラインとします。

 

つまり、保険料額13,992円(通常はこれを会社と個人で折半ですが、親の会社

ですので全額が持ち出しとして半額ではなく全額で計算)、標準報酬88,000円。

 

厚生年金の受給額計算に影響する計算式

平均標準報酬額 × 5.481/1000 × 平成15年4月以降の加入期間の月数

 

88,000x5.481/1000x120か月=57,879円(年額)

(最低標準報酬額で10年間働いた場合の厚生年金の受給額の追加分)

 

一方、厚生年金の保険料支払い額は13,992円が120か月で1,679,040円。

 

支払金額の回収に何年かかるかは、1,679,040/57890円=29年。

つまり年金受給開始の65歳からカウントして94歳以降で回収となります。

 

正確な比較という意味では、自分で支払い保険料相当を運用した場合

にどうなるのかといったシミュレーションのほうがよいでしょう。

 

下記リンク、アセットマネジメントONEの積み立てと取り崩しの

シミュレーションを用います。

 

利回りは控えめの5%、積立金額は保険料と同額の1.39万円といきたい

ところですが、整数での入力のため14万円として計算し、結果を10で割ります。

 

 

結果を10で割って2,173,952円が10年後の資産残高です。

 

これを先ほどの29年で取り崩すと

 

 

結果を10で割り11,845円が毎月の取り崩し額ですから1年分は12倍の142,140円

になります。

 

厚生年金を継続することによる受け取りが年間約58000円、

自分で5%運用すると年間約14万円取り崩し可能ということです。

 

取り崩し期間をもっと短くすると(95歳以前に亡くなるとすると)

14万円以上に取り崩せます。逆に110歳まで長生きしたと仮定し

取り崩し期間を45年で設定した場合でも年間12万円取り崩し可能でした。

 

つまり長生きしてもしなくても自分で運用したほうが有利で、

厚生年金は継続しないという結論になりました。

 

 

参考)

資産運用かんたんシミュレーション|資産形成について|アセットマネジメントOne (am-one.co.jp)