2025年6月に早期退職を予定しております。
厚生年金に関しては継続しないほうが金銭的には有利であるとの計算結果がでましたが、国民年金に関しても同様の計算をしてみます。
ただし、国民年金に関しては加入が義務であり、入るとか入らないかの選択肢はそもそもありません。
ここで問題とするのは、自分の場合60歳までの保険料支払いでは40年間(480か月)の満額には期間が満たないため、「高齢任意加入」の制度を用いて国民年金加入を継続するのかしないのかを問題とします。
国民年金の保険料は毎月16520円、年額で198,240円です。
自分の場合、満60歳の時に未納期間が45か月です。
国民年金の満額受け取りが795,000円ですので、45/480か月の74,531円が増加する1年間の受け取り年金額となります。
この毎月の保険料16520円を自分で積み立てを行った場合はどうなるのか。5%の利回り想定、4年の運用で計算すると約87万円になります。
この870,000円を回収するには増加する年金分74,531円ですので、11.7年(870,000/74,531)ほどで回収ができます。65歳以降運用をしない場合の計算ではありますが、76.7歳で逆転するとなると、これは自分で運用をせずに国民年金を続けてもよいかもしれません。
仮に65歳以降も5%運用継続を前提にした場合、毎年の取り崩しを74000円とした場合、シミュレーションツールによると83歳で資金はなくなります。つまり83歳より長生きすれば国民年金の勝利となります。
私自身の判断としては、国民年金は継続すべき(満額になるまで延長すべき)、厚生年金は会社退職時でやめるべき(継続しないべき)となりました。
単純に掛け金と給付金のバランスという意味では国民年金のほうが厚生年金より有利でしたので、継続の判断が国民年金と厚生年金で別れたのも面白いところです。
計算する前は、どちらも継続しないほうがよいものだと思い込んでいましたのでなおさらです。
世の中会社員が多数派で、会社員が加入する厚生年金のほうが資金に余裕があり、枯渇気味の国民年金の不足分を補填するといったニュアンスの話を聞いたことがあります。(正確な情報でない可能性があるので話半分に読み流してください。)
そういう意味からも国民年金のほうが受取額の絶対値は少ないものの、保険金額との兼ね合いで有利に作られているのかもしれません。