2024年から新NISAがはじまり、税制優遇である非課税枠が拡大することになりました。
この非課税枠をどのように利用するのが正解であるのか、改めて考えたいと思います。
一応の万人向けの正解としては、eMaxisSlim全世界株式で積立枠も成長投資枠もすべてできるだけ早く年間360万円埋めること、となっています。
私自身もこの正解はかなり納得感のあるものです。
まず投資タイミングですが、満額の360万円をなるべく早い時期(1月中に)埋めれば、それだけ長い期間市場にいることができるため理屈上はもっとも有利です。
次に投資商品の話になります。
全世界の人口は増加し続けること、世界各国の人類は現在よりもよりよい生活を目指して経済活動に携わること、資本主義のシステムは当面続くであること、は前提条件として信じやすいと思います。
この前提をもとにすると、eMaxisSlim全世界株式に投資をすることは、納得感があり、投資を継続できる(なるべく長い期間市場に居続けることができる)ことにつながると思います。
ここで議論は終わりにしても全く問題ありません。
投資初心者、長く投資を継続できるか不安な人にはほぼ100点の高得点の投資法です。
自分の場合は25年以上投資しており、投資の継続という観点からは全く心配はありません。死ぬまで投資を続けます。
リーマンショックやコロナショックでも買い増しこそしたもののろうばい売りはもちろんしていません。
また、現在金融資産金額は1.5億円を超えていて、NISAの非課税枠を埋める資金力は問題ありません。ですので、特定口座(課税口座)にはどの金融商品を置き、NISA(非課税口座)にはどの金融商品を置くのがよいのかが問題となります。
非課税のメリットを最大に生かすためには、期待リターンが最も高いもの(その裏返しとしてリスクが最も高いもの)をNISA口座において、税金の支払いをゼロとし利益を最大化することが合理的です。つまり、税金削減の金額が一番大きくなるようにするということです。
一方期待リターンが低いものは特定口座(課税口座)に置き、小さい利益で小さい税金は払います。
NISA口座に何の金融商品を置くかということですが、積立投資枠では全世界株式ではなくてS&P500がより高いリターンが過去のデータからは予想されます。
成長投資枠ではいくつか候補がありますが、全世界株式やS&P500よりもNASDAQ100がここ20年程度の過去データからはより高いリターンを期待できます。
(FANG+などもNASDAQ100以上のリターンが期待できますが私の中では集中投資にすぎると感じますのでパスです)
私自身の結論は
新NISAの積み立てはeMaxisSlimS&P500
成長投資枠はニッセイNASDAQ100
です
新NISAの枠が埋まったら、特定口座でポートフォリオに
不足している資産を購入します。
私の場合はGOLDと債券が足りていませんので、これらになりますが、
期待リターンは株式を下回ります。
したがって、GOLDと債券を特定口座(課税口座)に置いておくのは合理的です。
さて、人によって最適解は変わってくるかもしれません
投資の継続に自信のない人は、値動きの大きめのNASDAQ100はやめたほうがいいでしょうし、NASDAQ100はセクター投資(ハイテク・グロースによりすぎ)なので、分散が足りないと感じる人はやめたほうがいいでしょう。
S&P500はアメリカ一辺倒で、アメリカ自体のパフォーマンス低下(他国のパフォーマンスの上昇)の可能性が高い、アメリカ一国集中は不安という人はS&P500ではなく全世界株式でよいでしょう。
一番大事なことは投資を続けられるということです。自分自身にとって一番納得感をもって投資を継続できる金融商品は何になるでしょうか。売却することなく持ち続けることができる金額はいくらでしょうか。頑張って考えましょう。
とにかくホールドし続けること、これにつきます!